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鉄筋工事における最新技術と施工の進化

皆さんこんにちは!
株式会社東建社、更新担当の那須です。

本日は第5回鉄筋工事雑学講座!
今回は、「鉄筋工事における最新技術と施工の進化」について詳しくご紹介します。

鉄筋工事は、建物の耐震性や耐久性を左右する重要な工程です。近年では、省力化・高精度化・安全性向上を目的とした新技術や工法が次々と登場し、現場の効率化と品質アップに大きく貢献しています。今回は、代表的な最新技術をピックアップし、その特徴やメリット、実際の活用事例まで解説します。


1. BIM/3Dモデリングによる設計連携

① BIM(Building Information Modeling)とは

BIMは、建築物の形状・材料・工程情報を3次元データで一元管理する手法です。従来の2次元図面では伝わりにくかった配筋の干渉や寸法ズレを事前に検証でき、施工ミスを大幅に削減します。

  • メリット

    • 干渉チェックの自動化

    • 資材発注の最適化

    • 工程シミュレーションによる工期短縮

② 現場活用事例

某大型商業施設では、BIMを用いた事前検討により、配筋の干渉箇所を着工前に全て解消。結果として、現場での手戻り工事を約70%削減し、工期を2週間短縮しました。


2. プレキャスト鉄筋ユニット工法

① 工場製作による品質安定化

プレキャスト鉄筋ユニット工法は、現場での組立作業を減らし、あらかじめ工場で鉄筋を組み立てたユニットを現場に搬入して設置する方法です。工場生産のメリットを活かし、品質のばらつきを抑えます。

  • メリット

    • 高精度な組立が可能

    • 天候に左右されない作業

    • 現場での作業時間短縮

② 活用事例

大規模集合住宅の現場では、プレキャストユニットを活用し、1日あたりの配筋設置量が従来比で約1.5倍にアップ。現場の安全性も向上し、夜間作業の削減にもつながりました。


3. 自動配筋ロボットの導入

① ロボット技術で省人化

近年、鉄筋を自動で曲げ・結束するロボットが実用化されています。複雑な形状の配筋もプログラム通りに正確に加工でき、作業者の負担を大幅に軽減します。

  • メリット

    • 作業の均一化・高速化

    • 重労働からの解放

    • 人的ミスの低減

② 導入現場の声

ある物流倉庫の建設現場では、自動配筋ロボットを導入したことで、1日の結束本数が従来の約3倍に。しかも、夜間の騒音問題もクリアし、近隣への配慮も同時に実現しました。


4. ドローン・IoTによる現場管理

① ドローンによる空撮・進捗管理

ドローンを活用して高所の配筋状況を撮影し、クラウド上で関係者と共有。進捗確認や安全パトロールを遠隔で行えるため、効率的かつ安全に現場を監督できます。

  • メリット

    • リアルタイム進捗把握

    • 安全管理の強化

    • 労力・コストの削減

② IoTセンサーで品質モニタリング

鉄筋に取り付けたセンサーで温度や振動をリアルタイムに計測し、品質劣化や異常を早期発見。これにより、コンクリート打設後のクラックリスクを低減します。


5. まとめ

  1. BIM/3Dモデリング で事前検証・設計連携を強化

  2. プレキャストユニット工法 で品質安定化と工期短縮

  3. 自動配筋ロボット による省人化・高精度化

  4. ドローン・IoT で遠隔管理と品質モニタリングを実現

これら最新技術を適切に組み合わせることで、鉄筋工事の効率化・安全性向上・コスト最適化が図れます。今後も技術革新は止まりませんので、常に最新情報をキャッチアップし、現場に導入していきましょう!

次回は、**「鉄筋工事における環境配慮とサステナビリティ」**についてお話しします。エコマテリアルの活用や廃棄物削減の取り組みなど、建設業界で注目されるテーマを深掘りしますので、ぜひお楽しみに!


以上、第5回鉄筋工事雑学講座でした!次回の第6回もお楽しみに!

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