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月別アーカイブ: 2025年4月

鉄筋工事における環境配慮とサステナビリティ

皆さんこんにちは!
株式会社東建社、更新担当の那須です。

本日は第6回鉄筋工事雑学講座!
今回は、**「鉄筋工事における環境配慮とサステナビリティ」**についてお話しします。

建設業界では近年、環境負荷低減と資源循環が大きなテーマとなっており、鉄筋工事の現場でもエコマテリアルの活用や廃棄物削減への取り組みが求められています。今回は、具体的な手法や実践事例をご紹介し、持続可能な施工のポイントを解説します。


1. リサイクル鉄筋の活用

① スクラップ鉄筋の再利用

建設現場から出る廃鉄筋を溶解・精製し、再び建築用鋼材として利用する「スクラップ鉄筋リサイクル」は、CO₂排出削減に大きく貢献します。新規製造に比べてエネルギー消費を最大60%以上カットできるとされています。

  • メリット

    • CO₂排出量の削減

    • 廃棄コストの低減

    • 資源循環型社会の実現

② 実践事例

ある大型オフィスビルの建設では、使用鉄筋のうち約30%をスクラップ由来のリサイクル鋼材に置き換え。結果、製造時のCO₂排出を年間約150トン削減しました。


2. 廃材削減と再資源化

① プレキャストユニットの端材管理

前回ご紹介したプレキャスト鉄筋ユニット工法では、工場での精密加工により切断端材が最小限に抑えられます。さらに、端材を現場で焼却せずに、再び工場へ回収して溶解リサイクルする仕組みを構築すると、廃棄物量を大幅に削減できます。

  • メリット

    • 廃棄物処理費用の削減

    • リサイクル率の向上

    • 現場の美化

② 実践事例

某物流倉庫の現場では、端材回収プログラムを導入し、年間で発生する端材の約90%を再資源化。廃棄物処理費用を約40%圧縮しました。


3. 低環境負荷コーティング技術

① 無溶剤エポキシ樹脂塗装

鉄筋の防錆対策として従来使われてきた有機溶剤型塗料に代わり、VOC(揮発性有機化合物)を含まない無溶剤エポキシ樹脂塗装が注目されています。作業者の健康リスクを低減すると同時に、大気汚染も抑制できます。

  • メリット

    • 作業環境の改善

    • 大気汚染防止

    • 耐食性の向上

② 実践事例

住宅地のマンション建設現場で無溶剤塗装を採用し、従来比でVOC排出量を約95%削減。周辺住民からも「においがほとんど気にならない」と好評でした。


4. 現場エネルギー管理とグリーン電力

① 太陽光パネル付き仮設照明

現場内の夜間作業用照明に太陽光パネルと蓄電池を組み合わせた「オフグリッド型仮設照明」を導入することで、ディーゼル発電機の稼働を抑制。CO₂排出だけでなく騒音も低減できます。

  • メリット

    • 発電燃料コストの削減

    • CO₂・騒音公害の低減

    • 再生可能エネルギーの活用

② 実践事例

商業施設の基礎工事現場で仮設照明を導入し、夜間の電力をすべて再生可能エネルギーで賄うことに成功。月間の燃料消費量をゼロに抑えました。


5. まとめ

  1. スクラップ鉄筋リサイクル でCO₂削減と資源循環を実現

  2. プレキャスト端材回収 による廃棄物削減

  3. 無溶剤塗装 で作業環境と大気環境を改善

  4. オフグリッド仮設照明 で再生可能エネルギー活用

これらの取り組みを現場に取り入れることで、鉄筋工事の環境負荷を大幅に軽減し、持続可能な建設業界の実現に貢献できます。今後もエコ技術の動向を注視し、積極的に導入していきましょう!

次回は、**「鉄筋工事現場でのDX(デジタルトランスフォーメーション)最前線」**についてお届けします。AIやビッグデータを活用した現場革新の事例を深掘りしますので、ぜひご期待ください!


以上、第6回鉄筋工事雑学講座でした!次回の第7回もお楽しみに!

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鉄筋工事における最新技術と施工の進化

皆さんこんにちは!
株式会社東建社、更新担当の那須です。

本日は第5回鉄筋工事雑学講座!
今回は、「鉄筋工事における最新技術と施工の進化」について詳しくご紹介します。

鉄筋工事は、建物の耐震性や耐久性を左右する重要な工程です。近年では、省力化・高精度化・安全性向上を目的とした新技術や工法が次々と登場し、現場の効率化と品質アップに大きく貢献しています。今回は、代表的な最新技術をピックアップし、その特徴やメリット、実際の活用事例まで解説します。


1. BIM/3Dモデリングによる設計連携

① BIM(Building Information Modeling)とは

BIMは、建築物の形状・材料・工程情報を3次元データで一元管理する手法です。従来の2次元図面では伝わりにくかった配筋の干渉や寸法ズレを事前に検証でき、施工ミスを大幅に削減します。

  • メリット

    • 干渉チェックの自動化

    • 資材発注の最適化

    • 工程シミュレーションによる工期短縮

② 現場活用事例

某大型商業施設では、BIMを用いた事前検討により、配筋の干渉箇所を着工前に全て解消。結果として、現場での手戻り工事を約70%削減し、工期を2週間短縮しました。


2. プレキャスト鉄筋ユニット工法

① 工場製作による品質安定化

プレキャスト鉄筋ユニット工法は、現場での組立作業を減らし、あらかじめ工場で鉄筋を組み立てたユニットを現場に搬入して設置する方法です。工場生産のメリットを活かし、品質のばらつきを抑えます。

  • メリット

    • 高精度な組立が可能

    • 天候に左右されない作業

    • 現場での作業時間短縮

② 活用事例

大規模集合住宅の現場では、プレキャストユニットを活用し、1日あたりの配筋設置量が従来比で約1.5倍にアップ。現場の安全性も向上し、夜間作業の削減にもつながりました。


3. 自動配筋ロボットの導入

① ロボット技術で省人化

近年、鉄筋を自動で曲げ・結束するロボットが実用化されています。複雑な形状の配筋もプログラム通りに正確に加工でき、作業者の負担を大幅に軽減します。

  • メリット

    • 作業の均一化・高速化

    • 重労働からの解放

    • 人的ミスの低減

② 導入現場の声

ある物流倉庫の建設現場では、自動配筋ロボットを導入したことで、1日の結束本数が従来の約3倍に。しかも、夜間の騒音問題もクリアし、近隣への配慮も同時に実現しました。


4. ドローン・IoTによる現場管理

① ドローンによる空撮・進捗管理

ドローンを活用して高所の配筋状況を撮影し、クラウド上で関係者と共有。進捗確認や安全パトロールを遠隔で行えるため、効率的かつ安全に現場を監督できます。

  • メリット

    • リアルタイム進捗把握

    • 安全管理の強化

    • 労力・コストの削減

② IoTセンサーで品質モニタリング

鉄筋に取り付けたセンサーで温度や振動をリアルタイムに計測し、品質劣化や異常を早期発見。これにより、コンクリート打設後のクラックリスクを低減します。


5. まとめ

  1. BIM/3Dモデリング で事前検証・設計連携を強化

  2. プレキャストユニット工法 で品質安定化と工期短縮

  3. 自動配筋ロボット による省人化・高精度化

  4. ドローン・IoT で遠隔管理と品質モニタリングを実現

これら最新技術を適切に組み合わせることで、鉄筋工事の効率化・安全性向上・コスト最適化が図れます。今後も技術革新は止まりませんので、常に最新情報をキャッチアップし、現場に導入していきましょう!

次回は、**「鉄筋工事における環境配慮とサステナビリティ」**についてお話しします。エコマテリアルの活用や廃棄物削減の取り組みなど、建設業界で注目されるテーマを深掘りしますので、ぜひお楽しみに!


以上、第5回鉄筋工事雑学講座でした!次回の第6回もお楽しみに!

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