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月別アーカイブ: 2025年6月

鉄筋工事現場の長寿命化メンテナンス

皆さんこんにちは!
株式会社東建社、更新担当の岡です。

本日は第10回鉄筋工事雑学講座!
今回は、**「鉄筋工事現場の長寿命化メンテナンス」**を初心者の方にもわかりやすく解説します。

鉄筋は建物の骨組みとして、長期間にわたり安全性を保つ必要があります。定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、劣化を予防し、補修コストを抑え、安全な構造を維持できます。現場で実際に行う作業内容を5つのステップでご紹介します。


1. 定期点検の実施

  1. 目視チェック

    • 鉄筋がむき出しの場所やコンクリートひび割れ部分を目で見て確認します。

    • サビの発生や、鉄筋表面の変色・汚れを探します。

  2. 計測・記録

    • サビの深さやひび割れ幅をメジャーやひび割れゲージで測定し、点検日とともに記録。

    • 定期点検表を用意し、発見事項を一覧化して保存します。


2. 防錆処理(サビ止め)の手順

  1. 表面清掃

    • ワイヤーブラシやサンドペーパーでサビや汚れをこすり落とします。

    • 清掃後は水で洗い流し、乾燥させます。

  2. 錆止め塗装

    • 鉄筋用の防錆プライマーを刷毛やスプレーで塗布。

    • 乾燥時間を製品の説明書に従って確保し、十分に硬化させます。

  3. トップコート

    • 必要に応じて、プライマーの上に保護コーティング材を塗り、耐久性を強化します。


3. ひび割れ補修

  1. ひび割れの拡大確認

    • 小さなひびでも深さや長さを測り、進行状況を把握。

    • ひび割れ探傷器(染色液)を使用する方法もあります。

  2. 樹脂注入

    • エポキシ樹脂注入機を使い、ひび割れ内部に補修材を注入して密着固定。

    • 注入後は気泡が入らないようにゆっくり作業します。

  3. 表面仕上げ

    • 補修材が硬化したら、表面を均して塗装やコンクリート補修材で仕上げます。


4. 結束部・継手の点検と補強

  1. 結束線のゆるみ確認

    • 結束部が緩んでいないか手で触れてチェック。緩んでいる場合は再度しっかり結束し直します。

  2. 継手長さの適否確認

    • 継手(鉄筋同士の重なり部分)が設計通りの長さになっているか、定規で測定。

    • 不足している場合は追加の鉄筋挿入やプレート補強を行います。


5. 定期的な洗浄と保護膜再塗布

  1. 洗浄作業

    • 高圧洗浄機やブラシでコンクリート表面や鉄筋周辺の汚れを除去。

    • 汚れがひどい場合は中性洗剤を併用。

  2. 保護膜の再塗布

    • 頻度は現場状況にもよりますが、3〜5年ごとに防錆コーティングを再度塗布すると効果的です。


まとめ

  1. 定期点検 で早期異常を発見

  2. 防錆処理 でサビを予防

  3. ひび割れ補修 で構造強度を維持

  4. 結束部点検 で固定力を確保

  5. 洗浄&再塗布 で保護機能を長持ち

これらのステップを現場でルーチン化することで、鉄筋の長寿命化はもちろん、補修コストの抑制と安全性の向上につながります。翌年以降も点検スケジュールを組んで、継続的にメンテナンスを行いましょう!


以上、第10回鉄筋工事雑学講座でした!次回の第11回は、**「現場の働きやすさ向上とチームコミュニケーション術」**をわかりやすく解説します。どうぞお楽しみに!

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鉄筋工事現場の災害時対応をかんたん解説

皆さんこんにちは!
株式会社東建社、更新担当の岡です。

本日は第9回鉄筋工事雑学講座!
今回は、「鉄筋工事現場の災害時対応をかんたん解説」をお届けします。初めての方にもわかりやすいように、順番にポイントをおさえましょう。


1. 災害前の準備

  1. 備品をそろえる

    • 懐中電灯、ヘルメット、非常用ロープ、簡易ポンプなどを現場事務所にまとめて置きます。

    • 発電機や替えのバッテリーも用意しておくと安心です。

  2. 避難ルートを確認

    • 工事エリアから安全地点までの道を図にして掲示。

    • 月に一度、全員で「ここからここへ逃げる」訓練をしましょう。

  3. 近くの消防署・自治体と連絡先を共有

    • 緊急連絡先を名簿にまとめ、現場に貼っておきます。

    • 周辺の建設会社と「助け合い協定」を結ぶのも有効です。


2. 災害発生直後の対応

  1. まずは全員の無事を確認

    • 指定の集合場所に全員が集まるか点呼します。

    • ケガ人がいれば、すぐに応急手当を。

  2. 二次災害を防ぐ

    • 転倒しそうな足場や資材は、ロープや重りで固定。

    • 電気が通っている場合はブレーカーを落とし、感電や火事を防ぎます。

  3. 被害状況を記録

    • スマホやカメラで現場の写真を撮影。

    • どこが壊れたか、簡単なメモを残しましょう。


3. 復旧作業の進め方

  1. 通り道の確保

    • 倒れた資材を片づけ、人や車が通れる通路をつくります。

  2. 仮補強を行う

    • 傾いた鉄筋や足場は、支柱やジャッキで仮に支えます。

  3. 本格的な修理

    • 壊れた鉄筋はカットして作り直し、再度しっかり結束。

    • コンクリートを打設する前に、防錆処理や配筋検査を行います。

  4. 振り返りミーティング

    • 何が問題だったか、全員で共有し、マニュアルを改善します。


4. 次に備えるポイント

  • 定期点検を忘れずに:半年ごとに足場や機械の固定具をチェック。

  • 非常用品の補充:使った備品はすぐに補充して、いつでも使える状態に。

  • 訓練の継続:新しいメンバーが入ったら、必ず防災訓練を実施。


まとめ

  1. 災害前に備品・避難ルート・連絡先を準備

  2. 発生直後は「安否確認」「二次災害防止」「被害記録」を優先

  3. 復旧は「通路確保」「仮補強」「本格修理」「振り返り」

  4. 定期点検・備品補充・訓練でレベルアップ

鉄筋工事現場の安全は、日ごろの備えと初動の素早さで守られます。この記事を参考に、まずは現場のマニュアルを見直してみてくださいね!


以上、第9回鉄筋工事雑学講座でした!
次回の第10回は、**「鉄筋工事現場の長寿命化メンテナンス」**をわかりやすく解説します。お楽しみに!

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