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皆さんこんにちは!
株式会社東建社、更新担当の岡です。
本日は第10回鉄筋工事雑学講座!
今回は、**「鉄筋工事現場の長寿命化メンテナンス」**を初心者の方にもわかりやすく解説します。
鉄筋は建物の骨組みとして、長期間にわたり安全性を保つ必要があります。定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、劣化を予防し、補修コストを抑え、安全な構造を維持できます。現場で実際に行う作業内容を5つのステップでご紹介します。
目視チェック
鉄筋がむき出しの場所やコンクリートひび割れ部分を目で見て確認します。
サビの発生や、鉄筋表面の変色・汚れを探します。
計測・記録
サビの深さやひび割れ幅をメジャーやひび割れゲージで測定し、点検日とともに記録。
定期点検表を用意し、発見事項を一覧化して保存します。
表面清掃
ワイヤーブラシやサンドペーパーでサビや汚れをこすり落とします。
清掃後は水で洗い流し、乾燥させます。
錆止め塗装
鉄筋用の防錆プライマーを刷毛やスプレーで塗布。
乾燥時間を製品の説明書に従って確保し、十分に硬化させます。
トップコート
必要に応じて、プライマーの上に保護コーティング材を塗り、耐久性を強化します。
ひび割れの拡大確認
小さなひびでも深さや長さを測り、進行状況を把握。
ひび割れ探傷器(染色液)を使用する方法もあります。
樹脂注入
エポキシ樹脂注入機を使い、ひび割れ内部に補修材を注入して密着固定。
注入後は気泡が入らないようにゆっくり作業します。
表面仕上げ
補修材が硬化したら、表面を均して塗装やコンクリート補修材で仕上げます。
結束線のゆるみ確認
結束部が緩んでいないか手で触れてチェック。緩んでいる場合は再度しっかり結束し直します。
継手長さの適否確認
継手(鉄筋同士の重なり部分)が設計通りの長さになっているか、定規で測定。
不足している場合は追加の鉄筋挿入やプレート補強を行います。
洗浄作業
高圧洗浄機やブラシでコンクリート表面や鉄筋周辺の汚れを除去。
汚れがひどい場合は中性洗剤を併用。
保護膜の再塗布
頻度は現場状況にもよりますが、3〜5年ごとに防錆コーティングを再度塗布すると効果的です。
定期点検 で早期異常を発見
防錆処理 でサビを予防
ひび割れ補修 で構造強度を維持
結束部点検 で固定力を確保
洗浄&再塗布 で保護機能を長持ち
これらのステップを現場でルーチン化することで、鉄筋の長寿命化はもちろん、補修コストの抑制と安全性の向上につながります。翌年以降も点検スケジュールを組んで、継続的にメンテナンスを行いましょう!
以上、第10回鉄筋工事雑学講座でした!次回の第11回は、**「現場の働きやすさ向上とチームコミュニケーション術」**をわかりやすく解説します。どうぞお楽しみに!
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